自分の喜びや夢を追求することは、間違った目標であると思います。
しかし、一般的には少しも間違っていないどころか、自分の夢を追求することは素晴らしいことであるとされています。
人がこの世界で生きられる期間は、せいぜい数十年間のことです。その数十年の間、たとえばお金持ちになって贅沢三昧をしたとしても、結局この人生が終わると別の世界に入るのです。
この世界で人がおこなうべきことは、神を怖れること、神に栄光を帰すること、イエス・キリストがわたしたちの罪のために死んでくださったおかげで、わたしたちは救われたと信じること。悔い改めてイエスの戒め、神の戒めを守って生きていくこと。
これくらいです。
多くの現代人は、たった数十年のこの世の生活がすべてだと思い違いをしています。
実際には、この人生において重要なこととは神との親しい関係を築くことであって、自己実現だとか業績を残すことではありません。もちろん、お金を儲けることでもなければ、恋愛という呼び名でセックスしまくることでもありません。
それどころか、それらのこと(自己中心的な喜び)はむしろ避けるべき事柄です。
うっかりすると、救われるべき人でさえ「人生において重要なことは自己実現である」というような一見美しいデマにひっかかって人生の時間を無為に過ごすことになりかねないですから、注意が必要です。
自分の喜びだとか、レジャーだとか、あるいは自分の夢の実現だとか、そんなことのために人は生きているわけではありません。あの三島由紀夫もインタビューでそんなことを言っていたようです。ただし三島は大義を武士道に見出していたようですが。